資産5億円!桐谷さんが金持ちな3つの理由
「投資って難しそう」「資金が少ないから無理」――そう感じていませんか? 実は元プロ棋士・桐谷広人さんも、最初は普通のサラリーマン投資家でした。
ところが今では資産5億円超、しかも生活費の大半を“株主優待”でまかなう達人です。
本記事では“桐谷さんはなぜ金持ちになれたのか”を、初心者でも真似できるポイントに絞って解説します。
1. 桐谷さんとは何者?
1-1 プロ棋士から投資家へ転身
1949 年広島県生まれの桐谷広人さんは、25 歳でプロ棋士四段に昇段し、「序盤の布石より終盤の読み」を徹底する将棋スタイルで頭角を現しました (スポニチ Sponichi Annex)。
東京証券協和会将棋部の師範を務めた1970 年代後半に証券マンと交流したことを機に株式投資を開始し、1984 年・日経平均が史上初の1万円台に達した年に本格参戦します (野村証券, ダイヤモンド・オンライン)。
当時は対局料が安定せず「棋士の副業」として始めた投資でしたが、将棋で培った局面評価とリスクリワード計算をチャート分析に応用し、わずか数年で資産1 億円を突破 (ダイヤモンド・オンライン)。
1990年代のバブル崩壊局面で一度は大きく資産を減らすものの「持ち時間を使い切らない棋風」を自ら戒め、損切りと資金管理の重要性を学び直したと振り返っています (Yahoo!ファイナンス)。
1-2 メディア露出と“優待おじさん”ブレイク
2007 年、57 歳で棋士を引退した直後にリーマン・ショックが直撃し、信用取引で約2 億円の評価損を出したことが転機でした (日興フロッギー, ダイヤモンド・オンライン)。
含み損に苦しむ中でも1,000銘柄近い優待株を保有していたため、生活必需品の大半が優待券で届き続け、「現金を使わないサバイバル節約」を実践 (東洋経済オンライン, 東洋経済オンライン)。
2012 年に日本テレビ『月曜から夜ふかし』が自転車で都内を爆走しながら期限ラッシュの優待券を消化する姿を放映し、一躍“優待おじさん”としてブレイク (日本テレビ, オリコン)。
以後テレビ・雑誌・講演が急増し、情報発信による講演料や出版印税もキャッシュフローに加わったことで、再び資産曲線は右肩上がりとなりました (山陽新聞デジタル, 毎日新聞)。
2. 金持ちになった3大要因
2-1 株主優待をフル活用した生活費ゼロ戦略
桐谷さんの“富の源泉”第一の柱は「生活固定費の極小化」です。飲食・交通・レジャーから衣料品、家電まで網羅する優待券を年間3,000枚超保有し、家賃・光熱費・医療費以外の現金支出をほぼゼロに抑制 (YouTube, 東洋経済オンライン)。
大量の優待券をエクセルと頭脳記憶で期限管理し、ムダなく使い切る仕組みが“優待で暮らす”ライフスタイルを支えています (東洋経済オンライン, 日本テレビ)。
この結果、投資元本に手を付けず複利運用を継続でき、家計黒字はすべて再投資に回るため、時間とともに資産が雪だるま式に膨らむ構造です (ソフトバンク)。
2-2 配当金+長期保有で生む安定キャッシュフロー
第二の柱は“優待+配当”の二刀流です。
保有銘柄の平均配当利回りは約4 %、年間受取配当は推定600万〜700万円に達し (野村証券, 山陽新聞デジタル)、これが家賃や光熱費を賄う基礎キャッシュフローとなっています。
新NISA制度が拡充された2024 年以降は「非課税枠を高配当株に充て、優待銘柄は特定口座で買う」と公言しており、配当再投資の効率を最大化 (ダイヤモンド・オンライン)。
市場環境が軟調な年でも配当収入が安定するため、精神的・資金的に長期保有を貫ける点がリターンを押し上げています (毎日新聞)。
2-3 1,000銘柄分散と信用取引封印でリスク制御
第三の柱は徹底したリスク管理です。
リーマン後に信用取引を完全封印し「借金して株を買わない」を鉄則化 (Yahoo!ファイナンス, YouTube)。
現在は約1,000銘柄を保有するものの、1銘柄あたりポートフォリオ比率は1%未満で、業種・時価総額・国内外に広く分散 (山陽新聞デジタル)。
暴落時の含み損は避けられなくとも、優待と配当で生活インフラが確保されているため“狼狽売り”せず市場に居続けられる点が資産回復を早めました (ダイヤモンド・オンライン)。
3. 投資スタイルの具体策
3-1 優待株の選定基準とチェックリスト
- 最低購入額10万円以下で分散しやすい銘柄を優先 (東洋経済オンライン)
- 優待+配当利回り4 %以上を目安に「優待の実質値引き率」を試算 (ソフトバンク)
- 日常生活で必ず使う優待(外食・ドラッグストア・交通系)を軸に“消費即回収”を徹底 (ジチタイワークス)
- 長期保有条件の有無・権利確定月の分散・配当性向をエクセルで管理し、資金効率とリスク低減を同時に図ります (YouTube)。
3-2 高配当株&新NISAの合わせ技
配当利回り4 %前後の商社・インフラ・不動産銘柄を非課税枠で長期保有し、税引後利回りを高めるのが桐谷流 (野村証券)。
たとえばラサ商事〈3023〉を2013 年に1株668円で購入し、現在は年間配当68円を受け取り“実質利回り10 %”を享受している事例を講演で紹介しています (野村証券)。
さらに優待目的で取得した銘柄も、減配リスクの少ない企業に絞ることで「優待が廃止されても配当で元が取れる」設計を徹底 (ダイヤモンド・オンライン)。
3-3 “経費最小化”自転車移動の合理性
都内の電車賃さえ“もったいない”として愛用する折りたたみ自転車は、優待巡回・運動不足解消・健康診断費用節約の一石三鳥 (日本テレビ, オリコン)。
移動中に株価アラートを確認できるようスマホをハンドル固定し、「カラダを動かすほど優待券を消化でき、医療費も削減できる」と語っています (YouTube)。
この“行動を資産形成につなげる設計力”こそ、投資効率を高める隠れたエンジンです (オリコン)。
4. 成功を支えた習慣とメンタル
4-1 将棋的思考法と驚異の記憶術
将棋の終盤で鍛えた「多手先を読む」癖は、株価シナリオを複数パターンで想定し損切りラインを事前に決める手法に直結 (YouTube)。
さらに1,000銘柄の優待期限を暗記するため、毎晩23 時に“1日5分の復唱”を習慣化。
これにより脳内に銘柄ファイルを構築し、即断即決の売買を可能にしています (東洋経済オンライン)。
4-2 大損から学んだメンタル管理術
リーマン時に3日で6,000万円以上が消えた経験を「人生最大の授業料」と表現し (YouTube)、以後は①借金をしない②リスク資産割合を年齢以下の数値に抑える③“優待で気を紛らわす”という3原則を守っています (日興フロッギー, Yahoo!ファイナンス)。
大損時も父親から“お金は貸さない”と突き放されたエピソードがメンタル強化の原点であり (日興フロッギー)、現在も市場急落時には「優待券整理と部屋の掃除」をルーティン化して心を整えるそうです (東洋経済オンライン)。
5. 今すぐ真似できるお金の哲学
5-1 少額から始める“ゼロ→イチ”投資法
桐谷さんは「早く市場に入った者ほど時間を味方にできる」と強調し、まずは1株単位で買える単元未満株やポイント投資からスタートすべきと説きます (ソフトバンク)。
毎月500円でも購入履歴が増えれば“優待をもらう楽しさ”が芽生え、学習効果で銘柄研究の質が上がるといいます (ジチタイワークス)。
複利シミュレーションを示し「年利5 %で20年運用すれば元本100万円が約265万円になる」と具体例を挙げることで、投資未経験者の心理的ハードルを下げています (野村証券)。
5-2 倹約と自己投資の黄金バランス
「節約は投資のタネ銭作り、自己投資は収入増の装置」という持論のもと、①優待活用で生活費を抑える②浮いた現金を書籍・資格取得・健康管理に投じる③副収入は全額再投資に回す――という循環モデルを提示 (山陽新聞デジタル, オリコン)。
将棋で学んだ“負けを恐れず経験値を買う”姿勢は、投資教育やスキルアップ費を惜しまないポリシーに受け継がれています (東洋経済オンライン)。
6. よくある質問 Q&A
Q1. 資産5 億円を築くまでにかかった年数は?
A. 1984 年に本格参入し、2024 年2 月時点で5 億円に到達したと Nomura WealthStyle で公表しています 野村証券。
Q2. 優待廃止リスクはどう見極める?
直近3年の配当性向と売上高推移をチェックし「優待原資が自社製品・サービスで賄える企業」に集中するそうです ダイヤモンド・オンライン。
Q3. 暴落時は何を基準に買い増す?
PBR1倍割れ・自己資本比率40 %以上・優待+配当利回り6%超を目安に“生活必需品系”から拾うとインタビューで述べています 山陽新聞デジタル。
Q4. 健康面のコツは?
毎日20 km超の自転車移動で体脂肪率15 %を維持しているとテレビ番組で紹介されました 日本テレビ。
Q5. 投資本は何冊読めば良い?
「たった1冊で良い、本より実践」と断言し、余った書籍代を株に回す“行動重視”を勧めています YouTube。
まとめ
将棋界の「読み」と投資の「分析」を融合させ、“生活コストを優待でゼロ化”という独自戦略で複利の力を最大化した――これこそが桐谷さんが金持ちでいられる核心です。
リーマン・ショックで痛手を負いながらも、信用取引を絶ち現物分散に徹したことでメンタルを安定させ、暴落局面でも市場に居続ける強さを獲得しました。
さらに配当と優待の二刀流で生活費を賄い、余剰資金は再投資へ。結果、2025年現在の総資産は5億円超と推定されます。
読者が真似すべき点は「小さく始めて複利を止めない」「生活固定費を削り可処分所得を投資へ回す」「リスク管理をルール化する」の3点。
まずは月数千円のポイント投資でも構いません。
本記事のチェックリストを活用し、あなた自身の“優待×配当”ポートフォリオを構築してみてください。